■胃がん手術後の補助治療として経口投与
韓国忠南大学校医科大学消化器内科教授 鄭賢溶

■治療目標
手術後、メシマを3g、フルツロン600mg、毎日2年間以上経口投与
第V期進行ガン患者には、可能な限り手術後前6回の化学療法
再発確認=6ヶ月毎に胃内視鏡・腹部超音波・腹部CT等の検査

■結果
治療期間中に再発または死亡した礼数はわずか3例(全体の3.2%)
残り90例は良好な状態を維持。現在も治療継続。著効例のように
転移抑制効果確認。

吐血で来院した64歳男性。内視鏡検査でポールマンV型の潰瘍性病変(写真1) 潰瘍底部に厚い血塊、手術前絨毛膜越えリンパ節転移確認。
術後病気は第V期後期、抗がん剤EFLを3回投与後、追跡検査で肝臓転移が判明(写真2)その後抗がん剤(シスプラチンと5-FU)を4回投与後、2000年3月からメシマとフルツロンを投与、7ヶ月後肝臓の転移がんが消失、明らかにメシマの効果と考えられる。

他の例も含めて、メシマ は胃がん手術後の補助治療に極めて有効な免疫治療剤であることがうかがわれる。
抗がん剤との併用にかかわらず、副作用はほとんど無く、安全性の高い治療方であるという印象をもっている。